ブライダルネット「四宮さん」仕事について語る

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ブライダルネットで出会った四宮さん。

ランチを探す旅に出たものの撃沈し、結局駅前に戻って参りました。

私達はすいているレストランにとりあえず入ることに成功。

メニューを見ているうちに私の空腹も戻って参りました。

「ずっと歩きっぱなしだったけど、疲れてない?」

注文を終えたところで四宮さんに聞かれました。

ちょっと疲れていましたが、

「大丈夫ですよ!」

と、本日最高(たぶん)の笑顔で申し上げました。

「この辺りにはどれくらいの頻度で来るんですか?」

お冷を口にしながら、私は質問しました。

「2週間に1度くらいは来ている気がするなぁ。アートが多い地域だから、アートが見たいと来るよ。アートとか、新しいアミューズメントとか、ここは本当に面白いよね」

「四宮さんはA県出身ですよね? A県もいろいろな美術展とかやってるし大都市ですよね」

「大きいものはAも来るけど、やっぱり全然違うよ。ここは人も集まってくるし、アミューズメントもすごい。僕の生まれたところは芸術家が集まってくる街はないよ。正直、飽きちゃったんだよね」

「この街には飽きないんですか?」

「ここに飽きたら終わりだよ。世界でもこんなに面白い都市はなかなかないだろうしね」

といった会話を繰り広げているうちに、店員さんが私の注文した料理を持って来てくれました。

美味しそうなつくねハンバーグです。

四宮さんの「お先にどうぞ」というお言葉に甘えて、食事に手を付けます。

「でも、大都市って世界にもいくつかありますよね」

「もちろんあるけれど、人口が多くて経済規模が大きければいいっていうもんじゃないんだ。まあ、ニューヨークは面白いかもね」

ニューヨークですか。

私は、就職で引っ越してきてから、大都市の便利さや面白さをわかってきてはいるもののそこまで魅力を感じていませんでした。

田舎好きな私としてはあまり理解できない感覚でした。

でも、地元には戻ることがない、ということは心にメモしました。

今している仕事を、結婚後も続けたいと考えている私にとっては、実は重要な情報でした。

「じゃあ、もしここに飽きたらニューヨークに移り住みます?」

ちょうど四宮さんの注文した料理が来たところで私が尋ねました。

「うーん、今のところそれはないかな。今の仕事が気に入っているしね。今年からようやく希望の部署に異動できたから、この仕事を深めていきたいんだ」

「音楽系でしたっけ……?」

音楽業界で働いていると書いてあったように思いますが、私には仕事内容がまったくピンときませんでした。

アート巡りをしたことにより、「夢を追うバンドマンだったらどうしよう? (いや、どうしようもないけれど)」という思いもよぎります。

「うん。でもきっと、想像しているのとは違うよ。僕の仕事は機械を作るものなんだ」

「機械? ウォークマンとかですか? それともスピーカーとか?」

「ウォークマンではないけれど、そういうイメージかな。新しいウォークマンにどんな機能をつけたら面白いかの企画をしているんだ。今までは、ウォークマンの中身の設計をしていたんだよね。企画から指定された通りの品質を実現するためのことを考えていたんだけれど、そういうことよりも、もっと創造的なことがしたくて。ようやく部署異動できて、今はハッピー。だからニューヨークに行くなんて考えないかな。イメージついた?」

なんとなくイメージがつきました。

「まあ、ウォークマンではないんだけれどね」

と、四宮さんは念押ししました。

私が考えていた音楽業界とは全く違っていて、案外イメージのしやすい世界でした。

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