私はスルメのような人間です

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そう、私は…

いえ、私達はスルメのような人間……

噛めば噛むほど味が出るのです。

確かに面接の定番だった気がするね

ね?スルメのような気がしてきたでしょ?

そうだね。スルメかもしれない……

でもさ

ど、どうしたの、タエ。

さっきまでの弱気なタエはどこへ行ったの?

それじゃあただのスルメの悪口よ。

大丈夫、私はあなたのこと結構好きよ。

と、考えたところで

今一度タエの言葉を反芻しました。

私達はスルメのような人間かもしれないですが、確かに噛んでもらえなければ味はしません。

スルメは食べた事のある人からすると美味しそうに見えるかもしれませんが、

何の前知識もなければ、

他の食べ物のほうがおいしそうに見えますし、

そちらに手を伸ばすかもしれません。

確かに私達はスルメのような人間かもしれません。

悪い意味で。

私は店員さんの運んでくれたケーキに視線を落としました。

私達が目指すのはこのケーキ……。

実際に私はメニューの写真を見て一目ぼれしてショートケーキを頼みました。

でも……

それって

なんだか自分を偽っているようで

違和感があります。

着飾ってショートケーキのふりをして男性に声をかけられたとしても、普段の私はスルメ。

ショートケーキに擬態したとしても、スルメであることがばれたら何もかも終わりです。

ショートケーキになれたらいいんでしょうけれど、もしショートケーキになれるならとっくになっています。

いかめし!

イカ飯!

それだ!!!

とその時の私は思いました。

この日、私たちは

スルメではなくイカ飯になることを誓い合い、別れたのでした。

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