シャイな六郷さん(11)鞄選びの結末はまさかの……

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結婚相談所で出会った無口な六郷さん。

仮交際に進み、3度目のデートで私の仕事用の鞄を選びに来ていました。

2軒目のかばん屋さんで、私はちょっと気になる鞄を発見しました。

正直好みです。

ただ、

  • 予算オーバー
  • A4は入るものの少し小さい

という欠点が。

予算は、もともと1~2万円くらいの鞄をと思っており、(おそらく世間一般からすると低いので)その鞄としてとても高いというわけではありません。

ただ、少し小さいというのが気になります。

最近はめっきり減りましたが、客先に行く際には資料を持って行きたいですし、なるべくたくさん入る鞄が良いと思っています。

私の気になった鞄は可愛い分、少し小さいのです。

同じブランド内で、デザインの違う少し大きめの鞄もありましたが、やはりこの小さめの鞄のほうが可愛いです。

でも、仕事用の鞄なので私としては使い勝手重視。

気に入った鞄が会社用としてNG、全く使い物にならないというわけではありませんが、オールマイティに使おうと思うと若干不安が残ります。

「お客様の身長的にもこちらの鞄のほうがおすすめですよ」

私が迷っていると、店員さんが、私の気に入った小振りなほうの鞄をお勧めしてきます。

「小さいかと思うかもしれないですけれど、意外とたくさん入りますよ」

そう言って、見本用の分厚いA4ファイルも入れてくれます。

キチキチ感は否めませんが、確かに思っているよりもたくさん入りそうです。

「シダさんはこちらの鞄が気に入ってるんですよね?」

と六郷さん。

「見た目はそうですね。でも、仕事用としては若干不安があって」

「毎日、A4ファイルを持ち歩くんですか?」

「いや、そういうわけではないんですけれど」

私がそう言うと、六郷さんは

「では、こちらの鞄はプレゼントさせてください」

と、

まさかまさかの発言。

まさかの展開に、私は一瞬固まりました。

「え?」

「誕生日でしたよね?」

と六郷さん。

そう、私は先日、年を重ねたのです。

でも、六郷さんに誕生日を告げた記憶はありません。

「素敵な彼氏さんですね!!!」

と店員さんは満面の笑みで言います。

いや、彼氏ではないんだけれど……

と心の中で思いつつも

「いや、悪いですし……」

と六郷さんに言う私。

この時の六郷さんは普段の無口でコミュニケーションに支障があるような雰囲気は一切感じさせず、かなり強引な感じに店員さんに

「これを包んでください」

と告げ、鞄を売りたい店員さんも私を置き去りに

「承知しました♪」

と答えてどんどん話を進めてしまいます。

私が何か言っても

「これは僕が勝手に買うだけなので」

と言われるだけ……。

買った後も受け取れないと言っても

「受け取ってくれないとゴミになってしまいます」

と六郷さん。

この強引さはどこから来たのでしょう。

今までとは別人。

結局私はこの日、誕生日プレゼントと目して六郷さんに鞄を買ってもらってしまったのです。

どうしよう……。

親以外からこんなに高いプレゼントをもらったのは人生で初めてです……。

いや、友達の話を聞いている限り「彼氏から」のプレゼントだったら、そんなに高くないと思うのですが。

無理にでも断ればよかったのか……、私は家に帰って頭を抱えてしまいました。

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