シャイな六郷さん(8)結婚後もデートする?

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結婚相談所で出会った無口な六郷さんと2度目のデートで動物園に来た私。

動物たちを見ながら自然と会話も……

はずみません。

もう少し話が盛り上がるかと思いましたが、盛り上がらない人とはどこへ来ても盛り上がらないのかもしれません。

「六郷さんは動物がお好きなんですか?」

動物から動物へと移動する間に私は聞いてみました。

「いいえ」

「えっ?」

じゃあ、なんで誘って来たのさ!

動物園ってそんなにデートの定番か!?

私は心の中で突っ込みます。

「動物が好きでないのならどうして動物園に?」

「好きではないわけではありませんが……」

えっ、どっち?

好きなの?

好きじゃないの?

またまた心の中で突っ込みます。

「両親が、最近、動物園に行ったという話を聞いたので……、シダさんをお誘いしてみました」

「えっ……」

こ、これはどう反応するのが良いのでしょうか。

「ご両親、仲がいいんですね」

私は何とか絞り出します。

「そうですかね」

「ご両親はよく動物園に行かれるんですか?」

「分かりません。……が、たぶん30年ぶりくらいだったんじゃないかと思います」

「六郷さんがお子さんの頃に行って以来ということでしょうか?」

「そうですね」

よく流れが分かりませんが、六郷さんはご両親が動物園に行かれたという話を聞いて、私を動物園に誘ってくれてそうです。

これはご両親のような夫婦に憧れているということなのでしょうか?

そこに突っ込みたいような突っ込みたくないような……。

「ご両親、仲がよさそうで羨ましいです」

私は無難そうなことを口にしたつもりが

「シダさんのご両親は、仲が良くないのですか?」

と六郷さんからのツッコミ。

「仲が悪いとは言いませんけど、一緒に出掛けたっていう話は聞かないですね」

正直、両親が円満な夫婦関係を築いているかというとちょっと疑問があります。

でも、一方で長年連れ添った夫婦とは「そんなもの」という思いも私の中にはあります。

「シダさんは、結婚後も二人で出かけたいですか?」

と、六郷さんから突っ込んだ質問が……!

まさかのここで価値観のすり合わせ!?

「そうですね……」

正直、六郷さんに聞かれるまで考えたこともありませんでした。

「出かけたい気がします」

「そうですか」

「ええっと、六郷さんはどうですか?」

「僕は……自分の時間も欲しいと思ってます」

「まあ、そうですね……」

ゆ、夢がない。

とちょっと思いましたが、現実的に考えるとずっとべったり誰かと一緒にいるというのは想像がつきません。

なんせ一人暮らしを始めて10年以上。一人、気ままに生きてきたのです。

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コメント

  1. まき より:

    シダさん、はじめまして。
    ツイッターでお見かけし、するすると最初からすべて読ませていただきました。
    わかりやすく読みやすい文を書かれ、細かな会話や情景も覚えていらっしゃり、シダさんは大変聡明な方とお見受けしました。
    婚活がうまくいきますようこれからも応援しております。

    1. シダ より:

      まきさん、コメントありがとうございます!
      Twitterから来てくださったのですね、嬉しいです。
      当時の日記や手帳に書いたメモなどを読み返すと、細かいこともけっこう思い出せましたが、もしかしたら記憶違いだったり誇張があるかもしれません。
      お相手の方が見たら、「全然違う!」と怒るかも……。
      こんな感じだった「かもしれない」程度に見ていただけると嬉しいです。
      ありがとうございます、婚活が上手く行くように頑張りたいと思います。

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