アラフォー七城さん(2)最初からため口

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結婚相談所で出会ったアラフォーの七城さん。

今までに会った男性の中で一番年上ということもあるのか、なんだかすべての態度に余裕を感じる男性です。

「せっかくの縁だし、あまり堅くならずにラフに話したいな」

と言って笑った七城さん。

それに対して、私は「ハハハ」と作り笑いをするくらいしかできません。

でも、ふと気づきました。

七城さんは最初からため口です。

もちろん、今まで婚活アプリで出会った男性の中にも初対面の時からタメ口の男性もいました。

でも、フォーマルな服装で会う婚活の場では、なんとなく最初は丁寧語で話すものだと思い込んでいたので、ちょっとした驚きがありました。

交際が始まったら、おそらく丁寧語で話すカップルは少ないと思うので、まあ、最初からタメ口でもいいのかもしれませんが。

しかし、いかんせん苦手なのです、タメ口。

たぶんですが、私が初対面の人とため口で話した最後って、新入社員の時なんですよね。

つまりは10年も前なのです。

それ以降は、男女ともに新しい出会いなんてほとんどなく、あっても仕事関連のことがほとんどでタメ口で話すなんてことにはならないわけです。

例外は新入社員で部署に配属された子くらいでしょうか……。

でも、まだ部内では圧倒的に年上の人が多いですし、仕事中は年齢関係なく敬語を使うことも多いです。

つまりは「タメ口で話す」ということそのものに慣れていないのです。

だから、ラフに話したいと言われても……

どうしたらラフになるのかと頭を抱えたくなるレベルなのです。

「シダさんは、都会に住みたいか、田舎に住みたいか、っていう希望がある?」

急に七城さんはおっしゃいました。

「そうですね……、あまり田舎だと不便ですし……、都会過ぎても疲れてしまいそうで……、そこそこの場所がいいですかね」

「具体的なイメージってある?」

「いや、特にはないです」

「今の家は、どうやって選んだの?」

「ええと、会社に近いことが優先された感じですかね」

「まあ、だいたいの人はそうだよね、他には?」

「うーん、家賃がそんなに高くないこと、駅から近いこと、スーパーと病院が徒歩圏内にあることですかね」

「病院が徒歩圏内って重要?」

「一人暮らしなので、体調が悪い時に一人で遠くの病院に行くのはつらいなと思いまして……」

あれ? 病院を条件に入れるのって変なのかな?

私はそんなことを思いながら、応えます。なんせ、今の家を選んだのもだいぶ前のことですから記憶を手繰り寄せるのも大変です。

「なるほど、面白いね! それで、どうしたそのマンションにしたの?」

「二口コンロだったからです……」

その前に一口コンロの部屋に住んだことがあったのですが、調理場も狭く、熱い鍋を置く場所もなくて、料理をする気も起きなかったのです。

なので、「二口コンロの家に住みたい!」と思っていたのですが、予算内で二口コンロの部屋が想像以上に少なくて、見つけたときには「運命かも!」と思って決めたのです。

「シダさん、面白いねー! そんな理由で決めた人、初めて聞いたよ」

えっ、そうなの?

確かにありふれた理由だとは思っていませんでしたが、そんなにレアなのでしょうか?

次々と質問があり、戸惑う部分はありますが、七城さんも話をしてくれましたし、楽しい時間を過ごすことができました。

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