シャイな六郷さん(6)コミュ障vsコミュ障

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結婚相談所で出会った六郷さんとの初回デート。

お見合いで会った時は会話が全く盛り上がらなかったので、私はその時に聞いた六郷さんが読んだ本を読んでデートに臨みました。

その本に純粋に興味があったわけではなく、共通の話題があれば会話が盛り上がるのではないかと期待したからです。

しかし、本を読んだと伝えたときの六郷さんの反応は正直、予想外。

まさかの「なんでですか?」と読んだ理由を聞かれてしまいました。

出ばなをくじかれ、心が折れそうになりましたが、この話題を逃してしまったらほかに盛り上がれそうな話題が分かりません。

なんとか頑張るしかありません。

「あの本、面白かったです。~~の辺りは勉強になりました」

この感想は本当です。

興味がなかったビジネス本でしたが、読んでみたら意外と面白くどんどん読み進めてしまいました。

しかし、六郷さんからの返事は

「そうですか」

とそっけない。

「六郷さんはどの辺りが面白かったですか?」

「いや、僕はそんなに惹かれる内容ではなくて」

えっ? そうだったの?

た、確かに「好きな本」ではなく、ただの「最近読んだ本」ではありましたが……。

その場では否定的なことは言っていなかったので、面白かったのかと勝手に解釈していました。

しかし、否定的なことは言っていないないものの、肯定的な発言があったわけではありませんでしたし、そもそも内容についてはほぼ触れていないことを思い出しました。

「そうだったんですか……」

私は意気消沈しました。

その様子を見かねたのか、

「でも、あの内容が面白いと思っているのであれば、AやBという本を読まれてもいいかもしれないですね」

と、六郷さんからまさかの提案が!

Aという本はかなり有名なビジネス本で、私もタイトルは知っていました。Bのほうは全く知らない本でした。

「そうなんですね、ぜひ読んでみます」

「シダさんはあまり本は読まないんですか?」

「小説は読むんですが、ビジネス本はあまり読まないです」

「僕と逆ですね」

う、うーん……。

会話が続かない、というか続けるのが難しい返しが多いです。

六郷さんだけの問題ではなく、六郷さんにとって私もそうなのだと思います。

その後も、事前に用意しておいた質問や、料理の話や天気の話をして過ごしました。

食事が終わると

「そろそろ行きましょうか」

と六郷さんがいい、お開きに。

仮交際が始まったばかりだから仕方がないのかもしれませんが、結婚への価値観のすり合わせのようなことは何一つできないまま、この日も終了しました。

六郷さんと会っていてもあまり楽しさを感じることはありません。

結婚相手と恋人は別、結婚相手はときめける相手でなくていい。みたいな話は聞きますし、好きかどうかではなく条件が合致した相手と結婚するのが婚活、みたいな話も聞きますが……。

このまま六郷さんと会うことが私にとっていいことなのかよく分からなくなりました。

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