駅までの道のりは
それほど長いものではありませんでしたが
私のささやかなサポートもあり
無事に三津屋さんとサラちゃんは二人で過ごすことができました(お見合いおばさんの最初の話はこちら)。
本当はサラちゃんと三津屋さんの帰る方面が一緒ならよかったのですが、
2人の中間地点に近い場所を選んでしまったがゆえに
そうはいきませんでした。
もちろん、お店を探す段階でそういったことも
考えはしたのですが……
- 三津屋さんとサラちゃんの家が若干離れている
- お洒落なお店があり交通の便もいい駅
- 私達夫婦が遠方
という条件の上で
「帰り道を一緒にする」ということはあきらめ
2人の家の中間地点で会うことにしたのです。
一人別方向に帰っていくサラちゃんを3人で見送り、
私たち3人も電車に乗り込みます。
車内は割と空いていました。
「どうでした?」
と宇野さんが聞くと
「そうですね、頑張ります」
と三津屋さん。
そ、それはサラちゃんに対して好印象ということ!?
と聞きたかったですが
なんせ三津屋さんと私は初対面の上、
三津屋さんは大人しい性格(会の最中はよくしゃべってましたが)と聞いていたので
グッとこらえました。
そんな私の思いを知ってか知らずか
「でも、ちょっと家が遠いよね」
と三津屋さんが言うではありませんか。
え、家が遠いって1時間もかからないでしょ……
「中間地点で会えばいいじゃないですか~」
と思わず言ってしまいました。
「そうですね。電車で一本だし乗ってしまえばそうでもないかもしれない」
と三津屋さん。
うんうん、と私は思わず大きくうなずきました。
「どこかいい場所知ってる?」
と三津屋さんが宇野さんに聞きます。
「いやー……」
宇野さんがちらっと私を見たので
「ちょっと三津屋さんの方が遠くなりますけど
水族館とかプラネタリウムとかはどうですか?
○○の辺りとか△△の辺りにありますよ」
と過去のデータを引っ張り出してお伝えしておきました。
「あー、水族館かぁ。寒いですかね?」
「外でやるショーを避ければそんなに寒くはないんじゃないかと思います」
「そろそろ涼しくなってきてるし、空いてていいかもね」
と宇野さんも背中を押してくれていました。
「確かに、声をかけてみようかな」
と、三津屋さんが言ったところで、三津屋さんの最寄の駅が近付いてきました。
三津屋さんの気持ちははっきり聞くことはできませんでしたが、
どうやら「次を考える」くらいには好印象を抱いてくれたようで
ほっとしました。
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