おみパ「久が原さん」(7) お父さんと同居中…?

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21時を過ぎたころ、久が原さんと私は二件目のお店に移動しました。

一件目のお店の近くにあったBARは、入口というかドアそのものがわかりにくい隠れ家チックなお店。

中は照明もかなり暗く、ほのかな明かりの下で会話を楽しむ大人のカップルや、会社帰りのサラリーマンが数組いました。

BGMの音量と、席と席との間隔がちょうどいいせいなのか、会話が盛り上がっているときも、沈黙になってしまった時も、隣の声がはっきりと聞こえてくることがないのが不思議でした。

そのお店では、久が原さんの抱えている現在の仕事の話、過去に抱いていた夢、その夢に近づけるように転職を考えていること、いろいろと聞かせてもらいました。

久が原さんは、自分自身が高く売れるのは、今なのではないかと考えているそうです。

「一人暮らしって言ったかもしれないけれど、厳密には少し違って、僕の家にはよく父が来ているんだ。父の仕事は終わる時間が遅くて、電車も何もない時間だから、そんなときは実家ではなくて僕の家に帰ってくる。だからほとんど一緒に暮らしているようなものなんだ」

「実家はどちらなんでしたっけ?」

「東京のはずれ。八王子市なんだよね。父は僕の家があるからってことで、今の仕事をしている部分もあるんだけれど、転職するとなると引っ越さないとならないかもしれないから、そこはちょっと心配だなぁ」

久が原さんのお父さんがなぜ久が原さんちで寝泊まりをよくしているのか、いまいち理解はできませんが、久が原さんには久が原さんの事情もあるのでしょう。

私が納得していないことを悟ったのか、久が原さんは

「父の仕事は夜間警備みたいなもので、今は都心に配属になっているんだ。八王子には仕事がないみたい。でも3時くらいに終わるんだよねぇ」

とおっしゃいました。

「ほかの皆さん、そんな時間に終わってどうされているんですか?」

「始発が動くまでマックとかで時間をつぶしているらしいよ。仮眠室も限られているからさ」

確かに私たちの親世代の年齢だと、体力も落ちているでしょうから少しでも早く休みたい気持ちはわからなくはないです。

そんなときに自分の息子の家が近所にあれば、そこにお世話になってしまうというのも、うなずける話ではあるのかなぁ、と思いました。

 
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