pairs「五反田さん」(4) ロマンチストな35才

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現在の婚活状況や、結婚願望、子供の希望など、これまでに出会った人の中にないほど
ディープな会話が続く、五反田さん。
五反田さんの攻撃は、なかなか終わりません。

「子供は何人ほしいと考えていますか?」
五反田さんが質問してきます。

「できれば二人はほしいです」

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「そうですか。僕は一人の子に十分な愛とお金をかければいいと思っているのですが、なんで二人がいいんでしょうか?」
「私自身、兄弟がいまして。兄弟がいるのはいいことだと思うので、二人はほしいかなって。もっと若かったら三人でもいいんですけれど」
「なるほど。僕にも姉がいますが、その考えはありませんでした。
 兄弟仲がいいんですね」

ここから家族構成の話になり、両親の兄弟構成まで詳しく聞かれました。
同じように五反田さんも話してくれました。
今まで付き合った人自身の兄弟構成は知っていても、両親が何人兄弟かなんて、ほとんど話題に上ってことがありませんでした。
結婚を意識すると、こうなるんでしょうか。

ペアーズで、こんなに真剣に結婚を考えている方がいるとは正直、びっくりしました。
失礼ながら、婚活というよりは恋活に近いと考えていたのです。

そんなことを考えていると、五反田さんが私に鋭い視線を向けます。

「何か質問ありますか?」

急に言われて、驚きました。

「読書がお好きって言ってましたけど、最近、何か本を読まれました?」
と、私が質問すると、五反田さんはちょっとがっかりしたような顔をしました。
「最近は仕事が忙しくて読んでいません。
 他には?」
間髪入れずに答えられ、さらにほかの質問のリクエストです。
なんだか言葉が鋭い刃のようです。
甘い雰囲気などみじんもない、戦いの気分にさせられます。
「旅行もお好きなんですよね。どちらか行かれましたか?」
「最後に行ったのはフランスです。ちなみに論文発表で、観光はほとんどできませんでした。
 他には?」

こんな調子で、私が相手の人柄や話のテンポがどんな感じなのかを探るためにする質問は、ことごとく切り捨てられ、私はほとほと困りました。
とりあえず、適当に微笑みながらお酒を口にしました。

「少し僕への質問を考えておいてください。
 先ほど、前の彼女と同棲していたといいましたが、同棲は必須ではありません。
 綾香さんは共働き希望でしょうか?」

「ええ。できれば仕事を続けたいと思っています」

「なるほど。
 僕の年収は600万ほどですが、今後も順調に上がっていく予定です。
 専業主婦になってほしいと伝えても、それは変わりませんか?」

「できれば、パートでもいいので働いていたいと思っています」

理由は料理が下手だからです。家事のプロになれないからです、とは口が裂けても言えません。

そうこうしているうちに席の時間が来てしまいました。

駅で別れるときに、
「では、また」
と言ったら、
「また、ということは次があると思っていいんでしょうか?」
と呼び止められました。

私は、「楽しかったので、またお会いしたいです」と何とか答えました。

最後の最後まで疲れたのでした。

 
 
 
 
五反田さんと出会ったペアーズ
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