ペアーズで出会った大崎さんと個展を見たあと、
「そろそろお腹すいてきた?」
と聞かれました。
私はだいぶ前からお腹が空いていましたので、
「すいてきました!」
と無駄に元気よくアピールしてしまいました。
もしや本日一番の声だったかな…。
恥じらいどこ行った…。
「じゃあ、ご飯食べれるところ、探そっか!」
やったー!!
心の中で小躍りしながら、私はしおらしく頷きました。
ですが、喜んだのも束の間のこと。
まさかのランチの場所探しが始まるのです。
「おすすめのご飯屋さんはないんですか?」
「表参道にはいつも一人で来るから、食事はしないんだよねえ。
でも、気になってたところはいくつかあるから、そこを案内するよ」
そして、歩くこと数分、たどり着いたかわいいオープンカフェ。
店内にも席があるようです。
なかなかいい感じですし、ランチの時間が少しずれてるせいか、空いてる席もちらほらあります。
「素敵!」
メニューを確認すると少々高めですが、ここは表参道。
そして私は空腹なので、すぐに賛同します。
でも、大崎さんは信じられないことを言ったのです。
「ここが一件目の候補。次はこっちだよ」
さわやかな笑顔でそう告げ、大崎さんは歩き始めます。
ここで、「お腹すいてるし、ここでいいよ」とでも言えば良かったのかもしれません。
でも、言えませんでした。
そして話ながらしばらく歩くと二件目のお店が。
こちらも、ヨーロッパ風のレンガ造りが素敵なお店です。
でも、人気店なのかものすごく並んでいます。
軽くメニューをチェックして、三件目のお店へと進みます。
ここは少し離れたところにありました。
大崎さんとの会話は苦にならないどころか、むしろ楽しいので、距離は気にならないんですが、なんせお腹が…。
しかし、三件目のお店もなかなかの人気ぶりでお客さんが並んでいました。
「どこも混んでるし最初のお店がいいかな」
「そうですね、素敵なお店でしたし、最初のお店がいいです」
そうして、私達は最初のお店に戻ることにしました。
10分ほど歩いたのでしょうか。
ようやく着いて、お店に入ります。
「2人なんですけど」
と、大崎さんが店員さんに告げます。
すると店員さんは申し訳なさそうな顔で、
「ごめんなさい、ランチ14:00までなんですよ」
と言いました。
時計を見ると14:20…。
私達はとぼとぼとお店を後にしました。
「じゃあ、表参道ヒルズにでも行ってみようか」
と、大崎さんからの提案。
まさかの数年前に友人と訪れたときと同じ展開です。
でも、食べられたら私は場所はどこでも構わないです!
そうして私達は表参道ヒルズに向かいました。
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